チームワークが良くない介護施設は、情報の相互共有が困難になることがあります。特に新入スタッフは、他のスタッフが忙しかった場合、声をかけるタイミングがわからず質問や相談することに苦労します。変化を受け止めようとするものの、いまいちな雰囲気では話しかけられないスタッフが増えるばかりで、対応が遅くなる可能性があるのです。介護施設の利用者にとって不利益となるのは、備え付けのサポートやメンテナンスなどの対応が遅れることです。想定外の事態でのレスポンスが待たれている場合、「報告を忘れていた」「知らなかった」などでは済まされません。速やかな対応がなければ、利用者の命に関わる重大な問題も起きる恐れがあります。

介護施設ではチームワークを上げ、多職種との有機的な連携が急務です。看護師や栄養士など介護職の専門家は、自身の立場を考慮して、利用者のニーズを検討していきます。一方で意見の相違によって認識が異なることがあるかもしれません。そのためチームワークについて、柔軟な考え方を持ち、結果に関する共通の価値観を共有するような文脈をつくることが重要です。

介護職現場ではスタッフ間で良好な関係性を構築できていないと、仕事に向き合うエネルギーが少しずつ減ってしまい、仕事を楽しめなくなってしまう可能性があります。モチベーションが落ち続けてしまうと、仕事の質が低下して利用者へのケアが妨げられる可能性もあるのです。そのため介護職はチームワークを重視し、仕事にやりがいを感じられる環境を作り上げることが重要となります。